2008年07月25日

「食の冒険旅行」大いなる勘違い II

コロンブスの勘違い航海によって新大陸からもたらされたトマトはアンデス地方を原産地とするナス科の植物です。

16世紀にスペイン人は新しい植物としてヨーロッパに持ち帰りましたが、トマトは食用として受けいられず鑑賞用植物として栽培されていました。

トマトを始めて食べたのはイタリア・ナポリ人。
新しい植物として持ち帰ったナポリ王国は当時スペイン領でした。
トマトは野菜としてというよりソースの材料として受け容れられました。


トマトの学名はラテン語で「リコペルシコン・エスクレンタム」。
リコペルシコン は「狼(lycos)」と「 桃(persicon)」を合体させた言葉で、エスクレンタムは「食べられる」という意味。

イタリア人はトマトをポモドーロPomodoro(黄金の実・金のリンゴ)と呼びます。

italiantomato.jpg
イタリアントマト(注)

ナポリは、乾燥パスタ − スパッゲティの発祥地であり、
パスタとトマトの幸福な出会いの場でもあったのです。

パスタとトマトソースをからめる料理−「ナポリターナ」は17世紀から18世紀にかけてのころ。ダビンチもミケランジェロも食べてない。意外!

パスタがコース料理の「第1の皿」プリモ・ピアットと位置づけられたのは20世紀半ば。オーこれも意外!!

BongoreRosso.jpg
ボンゴレ・ロッソ(注)

パスタ以上にトマトソースと関係が深いのがナポリ起源の、ピッツァ。

pizzamargherita.jpg
ピッツァ・マルゲリータ(注)

トマトソースにモッツァレラ・チーズをのせ、焼きあがってから生のバジルの葉をのせた「ピッツァ・マルゲリータ」は、イタリアの三色旗と同じ配色で1889年イタリア王国妃マルゲリータのために、ナポリのピッツァ職人が考案したものです。

ピッツァはナイフとフォークで食する。


南イタリアへの旅行はワールドバリューがご案内いたします。


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トマトの歴史に興味がある方はカゴメトマト大学へどうぞ。

(注)今週もまたグーグルのイメージ検索でいちばん美味しそうな写真を使用しましたので元ページにリンク貼ってます。
posted by 石五郎 at 19:06| Comment(0) | TrackBack(0) | Gr:[グルメ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月19日

「食の冒険旅行」大いなる勘違い I

毎日暑いですねー。

暑い時に汗だくになりながら辛いものを食べる。これがなかなかよいのですね。苦しみの後の爽快感というか、ある意味、自虐的な暑気払いと言えるかも。

辛い食べ物と言えば、カレー、トムヤンクン、麻婆豆腐、キムチ。


では、ここで質問。

1.これらは、もともとどこの国(土地)の料理だったか?

インドカレー.jpg
 カレー(注):インド

トムヤンクン.jpg
 トムヤムクン(注):タイ

麻婆豆腐.jpg
 麻姿豆腐(注):中国四川省

キムチ.jpg
 キムチ(注):朝鮮半島

(ンー旨そう、よだれが・・・)

2.では、いつ頃から食べられていたか?

1492年(いよー国が見える)インドを目指したコロンブスは勘違いで新大陸(アメリカ大陸)を発見したことは皆さんよくご存知ですね。

この時、新大陸原産の様々な食材をヨーロッパに持ち帰りました。トウガラシもそのうちのひとつってことは、あまり知られていないですね。

それまでヨーロッパにもアジアにもトウガラシはなかった。
と言うことは、
カレーもトムヤンクンも麻婆豆腐もキムチも辛くなかった!?

当時、南アジアでは胡椒、東アジアでは山椒が使われていたんです。きっと全然違う辛さでしょうね。


16世紀の後半、ポルトガル人がトウガラシをブラジルの東海岸で再発見しガリオン船に積み込みアフリカ西海岸に運び、希望峰を廻り、インドの西海岸、マレー半島、中国のマカオ、長崎へ。そして日本から朝鮮半島へトウガラシが伝わったんです。

コロンブスの「大いなる勘違い」が、人類の食に革命をもたらしたというのはちょっと言いすぎかな?


なんだか余計に辛いものが食べたくなりました。
旨いものはその土地で食え。。。


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(注)グーグルのイメージ検索でいちばん美味しそうな写真を使用しましたので元ページにリンク貼ってます。

posted by 石五郎 at 12:04| Comment(3) | TrackBack(0) | Gr:[グルメ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月12日

美術鑑賞法

今週は、美術に造詣が深い作家の伊集院静氏の鑑賞法を
ご紹介します。

伊集院氏がパリの定宿としているのがHOTEL DE VIGNY
このホテルの女性マネージャが退職する記念にルーブルを案内した時のこと。見学に際して彼の美術鑑賞の心がけを彼女に話しました。

 セシル、絵画でも彫刻でも鑑賞することは
 とても精神力のいることなんだ。
 小説や詩を読むことと同じで、
 君が読む前は文字が並んでいるものにしかすぎない。
 でも君が読んだ瞬間から、
 そこに感情が揺り動かされるものがあらわれる。
 感動と言ってもいい。
 つまり君の内にあるものが、
 目の前の絵画を絵画にさせるんだ。
 だから美術鑑賞は素晴らしいことであると同時に、
 とても疲れる行為なんだ。

(文藝春秋刊『旅行鞄にはなびら:すずらんの微笑』より)
旅行鞄にはなびら.jpg

んー、流石ですね。疲れる理由がよく解ります。

伊集院氏はこのとき、スペインの哲学者・美術評論家、
エウヘーニオ・ドールスの名著「プラド美術館の三時間」
彼女に差し出しました。
プラド美術館の三時間.jpg

美術鑑賞の限度は三時間。
その時間でプラド美術館の何を見るかが
そこに書いてありました。

伊集院氏は、女性マネージャを案内したとき
リシュリュー翼の三階、十四世紀から十七世紀にかけての
フランス絵画から鑑賞をはじめてシュリー翼に向かいました。

つまりフランス絵画の歴史をたどったのです。
ルーブルでこのコースをたどるなら伊集院静氏の
「美の旅人 フランスへがとても参考になります。
美の旅人フランスへ.jpg

お腹がすいたら、美術館の素敵なレストランで。。。
ラベル:美術館 美の旅人
posted by 石五郎 at 11:18| Comment(2) | TrackBack(0) | Cl:[文化] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年07月04日

「味を求めて美術館を行く」III

ニューヨーク近代美術館 MoMA
The Museum of Modern Art, New York

日本人・谷口吉生氏の設計プランにより2004年11月にリニューアルオープンしました。

Museum_of_Modern_Art_New_York.jpg
[写真の元ページ]WIKIMEDIA COMMONS

谷口氏によるリニューアルは、歴史的建築物を部分的に残しつつ、展示スペースを1.5倍に増やし、コレクションの総数は15万点を越え、この街を訪れる旅行者の大半が必ずと言っていいほど立ち寄る名所にもなったのです。


世界的にも高い評価された美術品は日常生活でも使うものもあり、
「絵画・彫刻」「ドローイング」「版画・挿画本」
「写真」「建築・デザイン」「映画・メディア」
の6部門から成ります。

 「機能性という言葉にはうんざり!」 デザイン担当曰く、

 「映画そのものがモダンアートだ!」 映画担当曰く、

GeraldMurphy_WaspAndPear.jpg images.jpg GermanPortrait-04_Dix_DrMayerHerrmann_72dpi.jpg
[写真の元ページ]
MOMA.org
TOKYO ART PATROL
きらめきと破壊:1920年代のドイツ肖像画展


本物のプロ達の感性、ニューヨークという街が発する独特の熱気
それらがこの美術館を成り立たせていると言えます。

ポップな近代美術だけじゃない、
ゴッホ、ピカソ、マチスら巨匠の作品がさりげなく展示されている。
momaons-2gogh.jpg momaons-3picasso.jpg momaons-4matisse.jpg
[写真の元ページ]MoMAQNS



彫刻庭園を臨みながら、ここに極上のダイニングがあります。

The Modern ザ・モダーン

実力派シュフ・ガブリエル・クロイサーによる洗練されたフレンチアメリカン。ニューヨークでも予約がなかなか取れないレストランの一つです。

modern0.JPG modern2.JPG modern3.JPG
[写真の元ページ]The Modern


美術館をめぐる味な冒険。。。



ニューヨーク近代美術館 (MoMA)
 
 11 West 53rd Street, New York, NY
 開館時間:1030−17:30(金曜20:00)
 火曜休館 入場料20ドル

The Modern
 
 MoMA 1階  TEL:+1 212−333−1220
 営業時間
 ランチ  12時−14時(土曜なし) 
  アラカルトはランチのみ。
 ディナー 12時20分−22時30分(金・土−23時)日曜休み
  3コース 85ドル、125ドル、138ドルのテイスティング。



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posted by 石五郎 at 19:32| 香港 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Gr:[グルメ] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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